一級建築士学科試験の合格ラインは、毎年およそ90点前後です。
皆さんも資格学校の模擬試験を受けたことがある人、これから受ける予定の人と様々だと思いますが、
返却された自分の得点をを見て、
「90点取れれば大丈夫」
「模試で90点超えたから安心」
そう思っていませんか。
もしそうなら、少し危険な考え方をしているかもしれません。
模試の90点と、本試験の90点はまったく別物です。
同じ90点でも、
- 再現性のある90点
- 運に支えられた90点
この2つには大きな差があります。
そして本試験は、緊張・時間不足・想定外の出題など、
普段通りの力を出すことが難しい環境です。
だからこそ、僕は断言します。
安全圏は100点です。
また、模試で本当に見るべきなのは、総合点ではありません。
この記事では、
「模試の点数をどこまで信用していいのか」
そして「本当に目指すべき基準」について解説します。
これから模試を受ける方にとってはかなり大切な内容となりますので、ぜひご覧ください。
ボーダーライン=90点ではない
模試で90点を取ったからといって、安心してはいけません。
また、90点を目指して勉強をしてはいけません。
その90点が、
- 法規・構造が低い
- 暗記科目に偏っている
この状態なら、それは再現性のない90点です。
本試験が模試よりも難化した場合、同じように90点を取ることは極めて困難になります。
価値のある点数とは何か
例えば、法規+構造が合計50点で総合80点。
一見すると、ボーダーに届いていないため不安に見えます。
しかし、この80点は非常に価値があります。
なぜなら、法規と構造は出題傾向が比較的安定しており、
基礎が固まっていれば大きく崩れにくい科目だからです。
一方で、計画や環境設備は年度による難易度変動が大きく、
年度によっては全然点数が伸びないこともあります。
つまり、模擬試験では暗記科目で稼いだ90点よりも、
法規と構造で土台を作った80点の方が将来性があるのです。
本試験で安定して90点を取るために
本試験の難易度がどう変わっても、安定して90点を取る。
これを実現するには、法規と構造を完成させることが必須です。
ボーダーラインは結果であって、目標ではありません。
目指すべきは、どの難易度でも崩れない実力。
それが結果として、100点という安全圏につながります。
法規と構造の重要性は、以下の記事で詳しく説明しています。
かなり重要なことを書いているので、ぜひご覧ください。
一級建築士学科 模試で見るべきは総合点ではない?正しい模試の活用方法
https://rindo-blog.com/2026/02/14/一級建築士学科%E3%80%80模試で見るべきは総合点ではな/
なぜ安全圏は100点なのか
本試験は、模試とはまったく別物です。
どれだけ準備しても、当日は正常な精神状態を保つのが難しいです。例えば、
- マークのズレに気づいて焦る
- 計算ミスに途中で気づく
- 時間が足りない法規で読み違える
こうしたことは、誰にでも起こり得ます。
完璧に準備していても、5点程度は落とす可能性がある。
これが本試験です。
「運」で取っている点数もある
模試でも本試験でも、
全ての選択肢を完全に理解して解けている問題は、実は多くありません。
- 2択までは絞れたけど、最後は迷った
- 1つは明らかに正しい(間違っている)けど、残りが判断できない
こういう問題、必ずあります。
模試で90点を超えたとき、その中には
“運よく当たった2択”が含まれている可能性があります。
本試験では、その2択をすべて外してしまう可能性もゼロではありません。
そして、その50%を外してしまったために試験に落ちてしまうといったことも珍しくはありません。
そういった不運を吸収できる点数こそが、安全圏です。
100点という余裕
普段から100点を取れていれば、
- 多少のミスがあっても
- その年の試験が難化しても
- 2択を何問か外しても
合格ラインを大きく割ることはありません。
僕自身、最終模試で100点。
本試験では108点でした。
模試で安全圏に到達していたという事実が、当日の大きな余裕につながりました。
余裕があるから、冷静でいられる。
冷静だから、実力を出し切れる。
これが100点を目指す理由です。
模試で見るべきは総合点ではない
先ほど、安全圏は100点であることを説明しました。
だからこそ、模試では100点を目標に臨むことは大切です。
しかし、もっと大切なことがあります。
それは、
法規+構造が安定して合計50点以上得点できているかどうか。
ここが本当の判断基準です。
なぜ法規と構造なのか
法規と構造は、それぞれ30点満点。
ウエイトが大きいだけでなく、毎年の難易度にそこまで大きな差がありません。
また、法規は毎年7割〜8割程度が過去問から出題すると言われています。
もちろん多少の難化・易化はありますが、
計画や環境設備のように極端にブレることは少ない。
つまり、「努力がそのまま点数に反映されやすい科目」です。
だからこそ、安定して得点源にできます。
再現性のある点数かどうか
模試で95点を取っても、
- 法規20点
- 構造21点
これでは、本試験で崩れる可能性があります。
一方で、
- 法規27点
- 構造25点
この状態で総合85点ならどうでしょうか。
まだボーダーには届いていませんが、将来的に伸びる“強い85点”です。
点数には、価値の差があります。
見るべきは総合点ではなく、
再現性のある内訳かどうかです。
法規と構造は得点源とすることができる科目ながら、
この2科目は苦手意識を持っている人がとても多いです。
そんな法規と構造の勉強方法については以下の記事で詳しく説明しています。
ぜひご覧ください。
【実体験】一級建築士法規が急に伸びた理由 法令集を使い倒して点数を上げた方法
https://rindo-blog.com/2026/02/08/【実体験】一級建築士法規が急に伸びた理由%E3%80%80法/
一級建築士 構造が伸びない方人の共通点と正しい勉強方法
https://rindo-blog.com/2026/02/15/一級建築士%E3%80%80構造が伸びない方へ%E3%80%82/
まとめ
本試験の合格ラインは毎年90点前後です。
しかし、90点を目標にしてはいけません。
本試験では、
- 緊張や焦りによるミス
- 時間不足
- 読み違い
- 2択の不運
こういった要素が必ず起こります。
だからこそ、安全圏は100点です。
100点あれば、多少のミスや難化があっても吸収できます。
余裕があるからこそ、当日も冷静に戦えます。
しかし、模試で本当に見るべきなのは総合点ではありません。
法規と構造が合計50点以上あるか。
ここが全科目の土台となります。
この2科目が安定していれば、どの難易度でも崩れません。
逆にここが不安定なままの90点は、再現性のない数字です。
目指すべきはボーダーではなく、安定。
その先に、100点という安全圏があります。
合格はギリギリを狙うものではありません。
余裕を持って取りにいくものです。


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