模試が近づくと、どうしても不安になります。
「今の実力で通用するのか」「判定が悪かったらどうしよう」「思ったより点が取れなかったら…」
そんな気持ちで、闇雲に問題を解き続けていないでしょうか。
しかし、模試は本番ではありません。
模試とは、本試験で勝つための練習の場です。
1週間前の過ごし方や当日の立ち回り、模試後の復習の仕方。
ここを間違えると、
模試はただの「メンタル消耗イベント」になります。
逆に、戦略的に使えれば、模試は本番への大きな加速装置になります。
この記事では、
- 模試1週間前にやるべきこと
- 当日の正しい立ち回り
- 模試の本当の目的
を、実体験ベースで解説します。
模試に振り回される側ではなく、模試を“使い倒す側”になりましょう。
模試の目的
皆さんは模擬試験を、
「点数が良いか悪いかを判断する場」だと思っていませんか?
それは、断じて違います。
模擬試験はあくまで、自分の現在地を確認するためのものです。
気を抜きすぎるのは良くありません。
しかし、気負いすぎるのも同じくらい危険です。
総合得点だけにこだわりすぎると、
- 思ったより点が低くて落ち込む
- 判定が悪くて自信を失う
- 勉強の方向性を見失う
といったメンタルの乱れにつながります。
模試は「合否の予告」ではありません。
模試の本当の役割
模試には、明確な目的があります。
- 各科目の時間配分を確認する
- 本番に近い緊張感に慣れる
- 弱点分野を洗い出す
- ケアレスミスの傾向を知る
これらを確認するための場です。
点数は、その結果として出る“副産物”にすぎません。
模試で一喜一憂するよりも大切なのは、模試をどう本試験につなげるか。
模試後にメンタルが下がってしまっては意味がありません。
模試は落ち込むために受けるのではなく、本番で勝つために受けるものです。
模試の1週間前にやること
模試の1週間前にやるべきことは、とにかく「勉強時間の計画を立てる」ことです。
なんとなく勉強してはいけません。
この1週間の計画をしっかりと立てれば、模試でも最大のパフォーマンスを発揮することができます。
各科目の勉強時間の配分を決める
まずやるべきことは、各科目にどれだけ時間を使うかを具体的に決めることです。
ポイントは一つ。
出題範囲がすべて網羅されるように割り振ること。
「得意科目だけ回す」
「苦手科目を避ける」
これが一番危険でやってはいけない過ごし方です。
模試は総合点で評価されます。
必ず全科目を一度は触れる学習計画にしてください。
苦手分野は“時間で決める”
例を挙げて説明します。
- 暗記科目は回転数重視だから短時間でOK
- 法規の建築士法が弱いから6〜7時間確保する
- 構造の苦手分野を3時間集中で潰す
このように、具体的な時間を数字で決めることが重要です。
「たくさんやる」では意味がありません。
- その範囲を何時間やるか
- どの分野を重点的にやるか
ここまで決めて、初めて計画になります。
模試は“仕上げる場”ではない
ここで注意点があります。
模試前1週間は、新しい知識を増やす期間ではありません。
やるべきことは、
- 抜けをなくす
- 取りこぼしを減らす
- 回答スピードを上げる
この3つです。
また、暗記科目に時間を回しすぎるのはあまりおすすめしません。
直前になると不安や焦りから、計画や環境設備などの暗記分野ばかり触りたくなります。
確かに、軽く見直す程度であれば効果はあります。
しかし、模試までまだ1週間あるなら話は別です。
1週間あれば、思考系科目の復習を本格的にやり直す時間が十分にあります。
特に、法規と構造。
この2科目は、短期間でも理解が深まれば一気に点数が伸びる分野です。
暗記科目は、直前でもある程度カバーできます。
しかし、法規や構造は「急に仕上げる」ことができません。
だからこそ、模試1週間前は
- 暗記は回転数を意識して短時間
- 法規・構造にまとまった時間を投下する
この配分が、模試や後々の伸びにつながります。
模試は単なる確認ではなく、本試験への通過点です。
その場の安心感よりも、本番に向けた積み上げを優先することが大切です。
僕の模試前1週間の勉強スケジュール
模試の1週間前、僕は約30時間を確保していました。
月曜〜金曜
- 昼休み45分:計画・環境設備を交互に回す
- 20:00〜23:00:法規・構造を交互に回す
- 水曜のみ夜は施工
土曜日
- 計画・環境設備・施工:各1.5時間
- 法規・構造:各3時間
日曜朝
- 計画・環境設備の最終確認
これを“ルーティーン”として固定していました。
ポイントは、時間の量よりも配置の仕方です。
大切なことは2つ
まとまった時間は「思考系科目」に使う
仕事終わりなどの2~3時間は、
- 法規
- 構造
といった“頭を使う科目”に充てていました。
理由は2つあります。
1つ目は、短時間では脳が完全に覚醒しないため、
エンジンがかかり始めた頃に勉強を終了せざるを得なくなります。
2つ目は、これらの科目は1問あたりの処理時間が長いため、
昼休みなどのスキマ時間にやると、中途半端な状態で終わってしまいます。
思考系は「腰を据えてやる」。
これが鉄則です。
スキマ時間は「暗記科目」に使う
一方で、昼休みや細切れ時間は暗記科目に回すのがおすすめです。
暗記で大事なのは“時間”ではなく“回数”です。僕の場合は、
- 平日に問題を解きまくる
- 土曜日にまとめて復習する
このサイクルを回していました。
短時間でもいいから、毎日触れる。
これが記憶を安定させます。
このスケジュールの本質
- 法規・構造はまとまった時間で深く学習を行う
- 暗記系は細切れ時間で回転数重視で反復練習する
このメリハリがあるからこそ、
1週間でも確実に積み上がります。
模試前は不安になるのは当然です。
ですが、不安を埋めるために闇雲に勉強するのではなく、
戦略的に時間を配置すること。
それが模試を“本番への加速装置”に変えるコツです。
模試当日の立ち回り
模試はただ単に「勉強の成果を証明する場」ではありません。
本試験で勝つためのリハーサルです。
だからこそ、当日の立ち回りが重要になります。
完璧を目指してはいけない
目標を高く持つことは大切です。
しかし、満点や完璧を目指す姿勢は危険です。
試験は計画から始まります。
特に総合資格の模擬試験や本試験では、
- 計画
- 環境設備
このどちらかが、毎年のように高難度になります。
ここで「全部取ろう」とすると、
- 想定以上に時間を使う
- 分からない問題に固執する
- メンタルが崩れる
そして、その影響が法規にまで波及します。
法規で崩れたら、立て直しはほぼ不可能です。
模試はあくまで、
「今の自分の立ち位置を確認する場」
そのスタンスで臨むことが、結果的に点数を安定させます。
迷った問題には印をつける
模試の本当の価値は「復習」にあります。
だからこそ、試験中から復習を意識します。
- 迷った問題には△マーク
- 自信がない問題にはチェック
- 何と迷ったかを軽くメモ
これをしておくだけで、模試後の復習効率が劇的に上がります。
特に、計画・環境設備や構造・施工のように時間が比較的余る科目では、
「なぜ迷ったのか」まで書いておくと効果的です。
ほぼ確実に時間は余ると思います。
早く終わって寝るのではなく、次に活かせる行動をしていきましょう。
模試は“解く練習”ではなく、“改善点を見つける場”
点数は結果にすぎません。本当に大切なのは、
- 時間配分は適切だったか
- 焦らなかったか
- 崩れた原因は何か
ここを冷静に分析できるかどうかです。
模試は落ち込むためのイベントではありません。
本番で勝つための“データ収集日”です。
まとめ 模試は“本番に勝つための通過点”
模試は、合否を決める場ではありません。
自分の現在地を知り、本試験に向けて修正するための機会です。
模試1週間前は、
- 全科目を網羅する計画を立てる
- 思考系(法規・構造)にまとまった時間を使う
- 暗記科目は回転数を重視する
そして模試当日は、
- 完璧を目指さない
- 難問に固執しない
- 迷った問題には印をつける
これだけ徹底できれば、模試の価値は何倍にもなります。
大切なのは、点数そのものではなく、
- どこで時間を使いすぎたか
- どの分野で迷ったか
- 何が弱点として浮き彫りになったか
これらを冷静に分析することです。
模試は“結果”ではなく、今後の成績を伸ばすための“材料”です。
落ち込むために受けるのではなく、
本番で勝つためのデータを集めるために受ける。
このスタンスを持てば、模試の点数に振り回されることはありません。
模試を通過点にできた人から、本試験で安定して結果を出せるようになります。
模擬試験の安全圏などを説明した記事もあります。
ぜひご覧ください。
一級建築士学科 安全圏は何点?本当に目指すべき基準を解説



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