一級建築士の学科試験は、勉強している期間はとにかく必死で、目の前の試験に合格することだけを考えていました。
しかし、実際に合格して振り返ってみると、勉強中には気づけなかったことがたくさんあります。
「なぜ合格できたのか」「逆に、なぜ落ちてしまう人がいるのか」これは、試験を終えた今だからこそ、はっきりと分かるようになりました。
この記事では、一級建築士学科試験を終えて感じた、合格する人の共通点についてお伝えします。
これから受験する方の参考になれば幸いです。
合格する人は「当たり前のこと」をやり続けた人
一級建築士学科試験に合格した人たちには、明確な共通点がありました。
それは、予習と復習を欠かさず行っていたことです。
総合資格では、授業後に確認テストがあり、さらに翌週には同じ範囲の復習テストが行われます。
これらのテストは、授業の内容をしっかり理解し、予習と復習を確実に行っていれば、高得点を取ることができる基礎的な内容でした。
こういった確認テストで高得点を取っていても試験で落ちる人は何人もいました。
しかし、確認テストの点が悪い人で合格した人は一人もいませんでした。
つまり、予習と復習を行うことは、合格するための前提条件というわけです。
実際に合格していた人たちは、日々の予習と復習を欠かさず行い、知識を確実に積み重ねていたのです。
一方で、これらのテストで思うように点数が取れない人は、予習・復習を怠っていた人と言い換えることができ、徐々に授業についていけなくなっていました。
また、カリキュラム途中で挫折してしまうケースが多くありました。
本試験を迎える前に、勉強自体を諦めて学校に来なくなってしまう人も少なくありませんでした。
逆に言えば、日々の予習と復習を継続し、目の前のテストを一つずつ乗り越えていくことが、合格への一番の近道だったのだと思います。
一級建築士の学科試験は、特別な才能や勉強のセンスが必要な試験ではありません。
当たり前のことを当たり前に続けられた人が、最終的に合格していたと感じました。
合格者は構造と法規から逃げなかった
合格した人たちを見ていて、もう一つ強く感じた共通点があります。
それは、構造と法規から逃げなかったことです。
この2科目は、一級建築士学科試験の中でも特に難易度が高く、多くの受験生が苦手とする科目です。
構造は力学の理解が必要不可欠で、暗記だけでは対応できません。
法規も、法令集を使いこなすまでに時間がかかるため、安定して得点できるようになるまでには、ある程度の勉強量が必要になります。
そのため、勉強の後半(履修完了後~本試験)になっても、
この2科目を苦手なまま放置してしまう人が多くいました。
特に印象的だったのは、試験直前の1ヶ月です。
構造と法規が安定していない人は、焦ってこれらの科目の復習に追われていました。
本来であれば、計画、環境設備、施工といった暗記科目も、試験前にしっかりと定着させる必要があります。
しかし、構造と法規に時間を取られ続けることで、他の科目の復習が不十分なまま試験を迎えることになります。
こうして試験直前に失速し、結果として不合格になってしまう人が多かった印象です。
一方で、合格していた人たちは、構造と法規を早い段階で安定させていました。
早い段階でこの2科目の勉強方法や要領を理解していたため、試験直前になっても、復習に必要以上の時間をかけることはありませんでした。
その分の時間を、計画、環境設備、施工といった暗記科目の復習に充てることができ、
全体としてバランスよく仕上げることができていました。
構造と法規は得点源とすることが可能な科目ですが、後回しにすると最後まで足を引っ張る科目になります。
逆に、早めに安定させることができれば、学科試験全体を有利に進めることができます。
合格した人たちは、例外なくこの2科目と早い段階から向き合い、確実に得点源としていました。
合格者と不合格者の差は「繰り返した回数」だった
これまで多くの受験生を見てきて、合格者と不合格者の間で、使っている教材に大きな違いはありませんでした。
実際に、総合資格に通っていた人たちは、合格者も不合格者も、同じ講義用テキストと問題集を使用していました。
したがって、合格する人と不合格の人は教材の違いではないということです。
しかし、教材の「使い方」には明確な違いがありました。
それは、繰り返した回数です。
合格者の問題集は、見た目からして違いました。
総合資格の問題集には、解いた後にチェックを入れる欄が3つ用意されています。
しかし、合格していた人たちは、その欄だけでは足りず、自分でチェック欄を増やして、最低でも5〜8周以上は繰り返していました。
僕自身も、法規は6周以上、構造、施工、計画、環境設備は、10周以上繰り返して解いていました。
そこまで繰り返していると、問題を見た瞬間に、答えの根拠が自然と浮かぶようになります。
また、繰り返すための工夫もしていました。
問題部分と解説部分を切り離し、復習しやすい状態にしたり、問題の順番を覚えてしまった後は、
1ページずつ切り離して、ランダムに解くようにしていました。
順番で覚えてしまうのではなく、本当に理解しているかを確認するためです。
こうした工夫によって、アウトプットの回数を増やしていました。
一方で、不合格だった人の問題集は、チェック欄が1つか2つ埋まっている程度で、繰り返し回数が明らかに少ない状態でした。
合格していた人たちは、例外なく、どうすればもっと効率よく繰り返せるかを考え、自分なりに工夫していました。
このように、教材の違いではなく、繰り返し回数を増やすための工夫と、それを実行する貪欲さこそが、合格を分けた最大の差だったのだと思います。
まとめ 合格を分けたのは「特別な才能」ではなかった
ここまで、一級建築士学科試験に合格した人たちの共通点についてお伝えしてきました。
振り返ってみると、合格していた人たちは、特別地頭が良いわけではありませんでした。
- 予習と復習を欠かさず続けていたこと
- 構造と法規から逃げず、早い段階で向き合っていたこと
- 同じ教材を何度も繰り返し、やり切るまで積み重ねていたこと
これらを当たり前のように続けていた人たちでした。
逆に、不合格になってしまった人たちも、最初から勉強していなかったわけではありません。
同じ授業を受け、同じ教材を使って勉強していました。
しかし、繰り返し回数が足りなかったり、苦手科目を後回しにしてしまったことで、最後まで実力を積み上げることができませんでした。
一級建築士の学科試験は、正しい環境かつ正しい方法で、努力を積み重ねた人が合格する試験です。
僕自身も、決して要領が良かったわけではありません。逆に悪い方だったと自覚しています。
それでも、問題集を何度も繰り返し、理解できるまで繰り返し勉強を続けたことで、合格することができました。
一級建築士の学科試験は、センスや地頭の良さで決まる試験ではありません。
積み重ねた努力が、そのまま結果につながる試験です。
もし今、点数が伸びずに悩んでいるとしても、正しい方法で繰り返し続ければ、必ず合格に近づきます。
この記事が、これから学科試験に挑戦する方の参考になれば幸いです。
資格学校に通っていても落ちる人は多いです。
その人たちの特徴は、こちらの記事からご覧いただけます。



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