一級建築士製図 合格する勉強法 作図8.5時間・エスキス5時間から合格した方法

製図を始めた当初、僕の作図時間は8時間半でした。

制限時間は6時間30分。

つまりどれだけ他が早くても、完成すらできない状態でした。

周りの受験生は、初年度生でも3時間前後過年度生は2時間30分以内で描き上げていました。

しかし僕は、1枚目すら終わらない。

授業中、自分だけが取り残されていました。

講師も、何をどう教えればいいのか分からない様子で、次第に、声をかけられることも少なくなっていきました。

日曜日の授業が終わるたびに、自分の無力さを痛感していました。

悔しくて、涙が出たこともあります。

それでも、書き続けました。

腱鞘炎になるまで書き続け、睡眠時間を削り、作図時間は、最終的に2時間30分まで短縮することができました。

しかし、令和5年の製図試験は不合格でした。

努力しても、届きませんでした。

それでも、諦めずに、自分の勉強方法を根本から見直しました。

そして、翌年の令和6年。

一級建築士製図試験に、合格することができました。

この記事では、作図8時間半だった僕が、製図試験に合格するまでに本当に変えたことをお伝えします。

製図で悩んでいる方の、希望になれば幸いです。

本当の原因はエスキスだった

1年目の製図講座が始まった当初、作図には8時間半かかっていました。

制限時間どころか、試験時間内に完成させることすらできない状態でした。

しかし、お盆休みを境に作図時間は2時間30分前後で安定するようになりました。

これは、資格学校の中でも平均的な作図時間です。

「これでようやく戦える」

そう思っていました。

ですが、本試験では、作図が早くなっても時間が足りませんでした。

理由は明確でした。

エスキスがまとまらなかったからです。

エスキスに時間をかけすぎてしまい、

作図に入る時点で、すでに時間的余裕はほとんど残っていませんでした。

作図は間に合うスピードがあったにも関わらず、その前段階であるエスキスが完成していなければ、意味がなかったのです。

この不合格で初めて、製図試験は、作図の速さは前提で、エスキスの完成度で決まる試験だということを思い知らされました。

だからこそ、2年目は、作図の枚数を増やすことよりも「エスキスを早く、正確にまとめること」を最優先に勉強しました。

すべてを変えたのは、ここからでした。

エスキス時間を5時間から1時間20分まで短縮した方法

1年目の不合格の最大の原因は、エスキスに時間がかかりすぎることでした。

最初の頃は、エスキスに5時間かかっていました。

当然、作図時間を確保することはできず、試験は常に時間との戦いでした。

2年目の講座では、過年度性の宿題として、

  • 課題のトレースエスキス
  • 解答例を見ての修正エスキス

が課せられていました。

しかし、取り組む中で、ある疑問を持つようになりました。

「トレースをして、本当にエスキスは早くなるのか?」

答えは、自分の中では明確でした。

トレースは、完成された解答をなぞっているだけです。

トレースすることで、時間短縮になる考え方を吸収することはあります。

しかし、自分でゼロからまとめる力は、ほとんど身につきません

それよりも、自分の頭で考え、さまざまな条件でまとめる練習の方が必要だ

そう考えました。

そこで、課題とは別に、

オリジナルのエスキス(別案)を、毎週4〜5枚作るようにしました。

法的条件と要求条件だけを満たすように、

様々なスパン、室の形状でプランを組み立てる

それを延々と繰り返しました。

その中で、ある重要なことに気づきました。

それは、「スパン割りに正解はない」

ということです。

廊下係数さえ適切に収まっていれば、一般的ではないスパン割りでも、

問題なく成立することが多かったのです。

それまでは、「正しいスパン割りを探そう」

と考えていました。

しかし、その必要はありませんでした。

法的条件と要求条件さえ満たしていれば、成立する。

極論、何を選んでもよかったのです。

この気づきは、自分にとって非常に大きなものでした。

それまで、スパン割りで悩み、何度も手を止めていました。

しかし、このときから迷うことがなくなりました。

迷いがなくなると、エスキスのスピードは一気に上がりました。

5時間かかっていたエスキスは、最終的に

1時間20分で安定してまとめられるようになりました。

エスキスが早くなったことで、

作図時間にも余裕が生まれ、チェックの時間も確保できるようになりました。

製図試験で合格できた最大の要因は、間違いなく、このエスキスの改善でした。

エスキスが速くなり、試せる案が増えたことで“武器”になった

エスキスが速く終わるようになると、

それまでにはなかった、時間的余裕が生まれました。

当時の僕は、周りの受験生よりも、約1時間早くエスキスを終えられるようになっていました。

周りが2枚エスキスをまとめる間に、僕は3枚目に取り掛かることができる。

この差は、想像以上に大きなものでした。

余った時間を、ただ休憩に使うのではなく、

あえて、今までやったことのない配置や計画を試す時間に使いました。

普段なら選ばないスパン割り、普段ならまとめない室配置。

それらをエスキスに落とし込み、講師に採点してもらいました。

すると、今まで自分にはなかった新しい引き出しが増えていきました。

評価が良かったものは、自分のレパートリーに加える。

評価が悪かったものは、本試験では使わない選択肢として整理する。

この試行錯誤を、他の受験生よりも多く積み重ねることができました。

その結果、エスキスは、ただ速いだけのものではなくなりました。

どんな条件でもまとめることができる、再現性のある技術へと変わっていきました。

そしていつの間にか、エスキスは、自分にとって最大の武器になっていました。

100枚のエスキスが、本試験での「迷い」をなくした

2年目に入ってからのエスキスの枚数は、合計で100枚を超えていました。

毎週の課題に加えて、自分で条件を変えた別案エスキスを繰り返し作り続けました。

その頃には、課題文を読んだ瞬間に、

「この室はここに置く」

「階段はこの位置が最も合理的」

といった、全体の骨格を、ほぼ反射的に組み立てられるようになっていました。

もちろん、すべてが完璧な配置になるとは限りません。

しかし、仮に最適ではない配置を選んだとしても、

法的条件と要求条件さえ満たしていれば、必ず収まるという確信がありました。

この「迷いのなさ」が、エスキス時間の安定につながっていました。

そして迎えた本試験。

エスキスは、これまで通り、

1時間15分で完成させることができました。

焦りはまったくありませんでした。

想定よりも早い時間でまとめることができたことで、

作図にも十分な時間を確保でき、

さらに、チェックの時間まで十分すぎるほど残すことができました。

1年目には、決してできなかったことで、このレベルに達するとは思ってもみませんでした。

この瞬間初めて、時間内に戦える状態に立つことができたと感じました。

作図8時間半だった僕が合格できた本当の理由

製図を始めた当初、作図には8時間半、エスキスには5時間かかっていました。

本試験を完走することすら、できない状態でした。

しかし2年目には、エスキスを1時間20分、作図を2時間30分で安定して完成できるようになり、

製図試験に合格することができました。

振り返ってみて、合格できた本当の理由は、

作図の速さではありませんでした。

エスキスを、迷わずまとめられるようになったこと

これが、すべてだったと思います。

エスキスが速くなったことで、勉強期間中も試せる案の数が増え、

引き出しが増え、どんな条件でも対応できる自信が生まれました。

その結果、本試験でも焦ることなく、

普段通りの力を発揮することができました。

製図試験は、才能で決まる試験ではありません。

これは実体験をもって断言します。

正しい方向で経験を積み重ねれば、必ず合格レベルに到達できます。

僕自身、作図に8時間半、エスキスに5時間かかっていたところから、

ここまで変わることができました。

もし今、エスキスがまとまらない、

時間が足りないと悩んでいる方がいるなら、

まずは、数をこなし、迷わない状態を作ること

を意識してみてください。

その積み重ねが、製図試験突破につながるはずです。

作図8時間半だった僕が2時間半まで縮めた体験談は、こちらからご覧いただけます。

一級建築士製図の作図時間 8時間半かかった僕が2時間半まで短縮した実話

一級建築士 製図 作図時間 8時間半かかった僕が2時間半まで短縮した方法
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