一級建築士学科の勉強を始めたとき、多くの人が最初にぶつかるのが
「そもそも勉強する時間がない」という問題です。
仕事が終わるのは夜。そこから疲れた状態で机に向かう。
休日も予定が入り、思うように時間が取れない。
実際、私自身も社会人になってからは、思うように勉強時間を確保できず、最初はかなり苦労しました。
ですが、ある時期を境に勉強時間が一気に増え、結果として成績も大きく伸びました。
この記事では、私が実際にやって効果を感じた
「勉強時間を増やす具体的な方法」をすべてお伝えします。
まず知るべき「社会人のリアルな勉強時間」
勉強時間を算出する上で、まずは一般的に確保できる勉強時間は何時間か把握する必要があります。
仕事時間を8:00~18:00、通勤時間を片道1時間とすると、7:00~19:00は仕事関係で拘束されることになります。
睡眠時間を8時間とった場合、1日の残りは5時間程度しかありません。
食事や入浴の時間を考慮すると、実際に勉強に使えるのは2~3時間程度となります。
合格者の平均勉強時間
総合資格のデータによると、学科試験合格者の一週間の勉強時間は約25時間です。
平日に毎日2時間勉強すると仮定した場合、土日は7.5時間ずつ勉強する必要があります。
こう見ると現実的な時間ですが、土曜日も仕事をした場合、25時間を確保するのはかなりハードルが高くなります。
社会人は時間がないのは当たり前です。
だからこそ勉強時間を確保するための戦略が必要になります。
勉強時間を確保するための具体的な方法
一級建築士の学科試験は、○○時間勉強すれば受かるといった単純な試験ではありません。
実際に、勉強時間が多くても試験に落ちる人は大勢います。しかし、合格する人は基本的に全員、平均以上の勉強時間を確保しています。
したがって、勉強時間を捻出する工夫をする必要性があります。
スキマ時間の活用
勉強時間を確保するための方法の1つ目は、スキマ時間を効率的に活用することです。
平日にまとまった勉強時間は多く確保することができなくても、昼休みや通勤時間、入浴中など、スキマ時間なら多くあります。
そのわずかな時間も積み重ねることで、1時間以上の勉強時間として確保することができます。
また、さまざまなスキマ時間を活用して学習することで、反復回数を増やすことができます。
記憶の定着は、どれだけ繰り返し学習を重ねたかに大きく左右されるため、この勉強法は科学的にも効果的であるといえます。
スキマ時間活用時の注意点
スキマ時間の勉強は効果的ですが、行うべき科目と、勉強してはいけない科目があります。
結論、スキマ時間には法規や構造のような理論系の科目は行わず、計画、環境・設備、施工のような暗記科目を中心に勉強することをおすすめします。
法規や構造のような思考を必要とする科目は、短時間の勉強では脳が完全に起きず、集中できないまま終わってしまう可能性が高くなります。
また、これらの科目は1問を完結させるのに時間がかかるため、キリが悪くなることも多々あります。
それに比べて、暗記科目は1問あたりの処理時間が短いという特徴があります。
構造や法規のように、じっくり考えないと解けない問題と違い、暗記科目は「知っているかどうか」で決まる問題が多いです。
つまり、1問解く→答え合わせ→理解・暗記という一連の流れが短時間で完結します。
電車の中やちょっとした空き時間でもキリの良いところまで進めることができるため、不完全燃焼で終わるということがほとんどありません。
さらに重要なのが、記憶は回数によって強化されるという点です。
暗記科目は、1回で完璧に覚えるものではなく、何度も触れることで定着していく科目です。
隙間時間を活用すると、朝の通勤・昼休み・帰りの電車といった形で、1日の中で自然と反復回数が増えます。
結果として、「気づいたら覚えている」状態を作ることができます。
これは、まとまった時間で一気にやる勉強ではなかなか得られない効果です。
やらないことを決める
勉強時間の確保で大切なことは、「何をやればいいか」ではなく、「何をやらないか」を決めることです。
普段の生活から2時間を勉強時間に充てる時、必ず生活の何かを犠牲にする必要があります。
この犠牲にする内容を決めず曖昧にした場合、時間が確保できなかった理由がわからず、他責思考になってしまします。
自分の行動を律することができない人は、合格することは断じてできません。
だからこそ、自分の生活を見つめ直し、最初に決める必要があります。
- なんとなく見ているSNSをやめる
- 目的を持たないYouTubeを控える
- 依存性の高いゲームから距離を置く
こういった“無意識に使っている無駄な時間”を削るだけで、勉強時間は確実に生まれます。
初めのうちは欲に負けて苦労するかもしれません。しかし、自分を律して継続していくと、自然に勉強が第一優先に変わっていきます。
ルーティン化を意識する
今までの生活になかった“勉強”という時間を、いきなり確保するのは想像以上に負担が大きく、ほとんどの人が途中で崩れます。
そこでおすすめなのが、勉強を生活のルーティンに組み込むことです。
例えば、歯磨きや入浴はやる気を出してやっているわけではありませんよね。すでに生活の一部になっているため、自然とできていると思います。
勉強もこれらと同じ状態に持っていくことを目標とします。
ポイントはシンプルで、既存の行動に加えることを意識します。
- 朝食後に構造力学を1問だけ解く
- 通勤中に環境設備の問題を5問だけやる
- 入浴後に建築作品を3つ覚える
ここで重要なのは、最初は少なすぎるくらいの量で十分だということです。
小さい目標に対して、継続して取り組んでいくことが大切です。
この“簡単な習慣”を毎日続けることができれば、机に向かうのが苦ではなくなるようになります。
そして気づいたときには、勉強は特別な行為ではなく、生活の一部になっています。
逆に、時間が少ない人がやりがちな「無駄な勉強法」については、以下の記事からご覧いただけます。
一気に成績が伸びたきっかけ
僕は総合資格学院に通っていましたが、そこでは毎週、授業後に演習テスト・前週の範囲の復習テストがありました。
勉強時間を確保できていなかった頃の自分は、毎回最下位を取ってしまっていました。
しかし、多少無理をしてでも週35時間勉強したときのテストは、両方1位を取ることができるようになりました。
この体験から言える重要なことは、2つあります。
- 勉強時間によって成績が必ず左右されるわけではないが、量をこなしたら成績の向上が期待できること
- 予習を十分に行った週は内容を完璧に理解できているため、復習に時間をかけることなく終わらせられること
資格学校に通っている人は、1週間内容を完璧に理解できるまで予習を行うことを目標としてください。
そうすることで、復習に時間を取られない→予習の時間が増える→授業内容を完璧に理解できるという好循環の流れに乗ることが可能になります。
合格者の体験談について詳しく知りたい方は、こちらの記事からご覧いただけます。
まとめ
勉強時間を増やすために、新しい何かを始める必要はありません。
- スキマ時間を活用する
- やらないことを決める
- 勉強を生活の一部に取り入れる
この3つを実践すれば、社会人でも勉強時間を多く確保することができます。
時間がないのは、あなただけではありません。
むしろ、社会人であれば全員同じ条件です。
その中で合格できる人は、「時間の作り方」を知っている人です。
まずは今日、30分だけでもいいので、これらの行動から始めてみてください。
その積み重ねが、点数の向上につながります。



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