一級建築士学科の中でも、計画や環境・設備といった暗記系科目は、「やっているのに伸びない」「覚えてもすぐ忘れる」「本番になると混乱する」と悩む人が非常に多い分野です。
実際、問題集も回しているし、テキストも読んでいるのに点数が安定しない。
でもそれは、努力が足りないからではありません。
原因はシンプルで、暗記科目特有の“攻略法”を知らないだけです。
暗記科目は、センスでも才能でもありません。
やり方さえ合っていれば、誰でも安定して点を取れる科目です。
この記事では、私自身が実践して効果を感じた
- 反復回数の高め方
- 語呂に頼らない覚え方
- 関連づけて知識を広げる方法
- 思い出す動作を増やす具体策
をまとめてお伝えします。
暗記科目であと5点、あと10点伸ばしたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください
頭に定着する勉強方法
暗記科目は、知らないものを覚えるだけ。この工程が退屈で難しく感じる人が結構いると思います。
僕も昔から暗記科目から逃げてきたので、そういった人の気持ちは痛いほどよくわかります。
学科試験を突破した僕が、やってみて効果絶大だった勉強方法を紹介します。
反復回数を強制的に高める
皆さんは、暗記系科目をどのように勉強しているでしょうか。
- 1日で教科書を数十ページ読み進める
- 次の日にその範囲をまとめて復習する
このような勉強をしている人は、かなり多いと思います。
しかし正直に言うと、このやり方は暗記系科目においては非常に非効率です。
理由はシンプルで、人は「覚えたつもり」の情報を、翌日にはほとんど忘れているからです。
しかも厄介なのは、
- 復習した時に思い出せない
- 「昨日やったのに…」と気持ちが落ちる
- 勉強へのモチベーションが下がる
こうした負のループに入りやすい点です。
結果として、頭に定着するまでに無駄に時間がかかってしまいます。
特に、計画や環境・設備といった暗記特化型の科目は、聞き慣れない専門用語が多く、構造や法規のようにロジックで理解することができません。
つまり、何かと関連づけて覚えること自体が難しい科目なのです。
そこでおすすめしたいのが、「反復回数を意識的に増やす」勉強方法です。
具体的には、次のやり方を取り入れてみてください。
- 教科書を1ページ読む
- 読んだ直後に、その1ページをすぐ見直す
- 次に1ページ進んだら、最初の1ページと合わせて2ページ分を見直す
これを繰り返していきます。
一見、進みが遅く感じるかもしれませんが、短い時間で何度も同じ内容に触れるため、
脳に「これは重要な情報だ」と強く認識させることができます。
暗記系科目で大切なのは、一気に進めることではなく、忘れる前に何度も触れることです。
そして個人的にもっと大切だと思うことが、「出来る・分かるという経験を積むこと。」モチベーションさえ高まれば、勉強はさらに楽しくなりますよ。
反復回数を強制的に高めることで、「覚えたつもり」で終わらず、試験本番で使える知識として定着していきます。
強引に何かと結びつける
二つ目は、語呂にこだわらず「何かと結びつけて覚える」ことです。
これは実際に僕もよく行っていた暗記方法ですが、想像以上に頭に残る為おすすめです。
暗記というと、語呂合わせを作らなければいけないと思っている人も多いかもしれません。
ですが、必ずしも「うまい語呂」を作る必要はありません。
大切なのは、その用語と意味が、頭の中で確実につながることです。
どういうことかというと、頭文字を取ったり言葉を無理やりくっつけたりして、自分の中で引っかかりを作る、ということです。
計画で、僕が実際にやっていた例を挙げます。
「ハギア・ソフィア」は、ビザンチン建築です。
ただ、「ハギア・ソフィア=ビザンチン」と普通に覚えようとすると、ロマネスクやゴシックなど、他の建築様式とごちゃごちゃになりがちです。
そこで僕は、
「ハギアソフィザンチン」
という、意味不明な言葉として覚えていました。
これは語呂合わせでも何でもありません。
正直、かなり強引で馬鹿馬鹿しいですよね。
でも、この「馬鹿馬鹿しさ」が逆に強く印象に残り、ずっと覚えています。学科試験が終わって3年が経つ今も覚えているくらい効果的です。
暗記系科目では、綺麗に覚える必要はありません。「呪文のような用語同士を組み合わせて、新しい呪文を作る。」それも面白い暗記方法ですよ。
- 他人に説明できなくてもいい
- 語呂が成立していなくてもいい
- むしろ変な方が覚えやすい
自分の頭に残る形であれば、それが正解です。
計画や環境・設備のような暗記科目は、理屈よりも「引っかかり」を作った人が勝ちます。
実務で使わないのであれば、終わった瞬間に忘れるくらいの意識で大丈夫です。
試験勉強というのは、こじつけてでも覚えたもの勝ちです。
暗記系科目で点が伸びない人の共通点
一つの用語を覚えて満足する
一つ目は、同じ単元の“類似する用語”を関連づけて覚えていないことです。
これが、本当に多いです。これにより本来取れたはずの得点を落とす人を何人も見てきました。
一つ例を挙げて説明します。
「ソシオペタル」と「ソシオフーガル」という用語がありますよね。
どちらも人間関係を示す空間心理の概念ですが、
意味は真逆です。
• ソシオペタル:人の交流を促進する配置
• ソシオフーガル:人の交流を抑制する配置
点が伸びない人の多くは、どちらか一方を覚えて満足してしまいます。
過去問でソシオペタルが出たら、それだけを覚えて終わり。
でもそこで、じゃあ抑制は何て言うんだろう?と疑問を持てていません。
本試験では、一方が出題されたなら、もう一方が出る可能性は十分にあります。
これは計画に限りません。
- 相反する概念
- セットで成立する用語
- 同じ分類に属するもの
これらは必ず“まとめて”覚えるべきです。
関連づけて覚えることで、
- 知識量が実質2倍になる
- 選択肢を見た瞬間に消去ができる
- 初出題にも対応できる
というメリットがあります。
さらに、人の記憶は「単体」よりも「関係性」で覚えた方が強く残ります。
Aだけを覚えるより、AとBの対比で覚えた方が、
圧倒的に定着しやすいのです。
暗記が苦手な人ほど、一語一語バラバラに覚えようとします。
ですが本当に伸びる人は、
「この用語には対になる概念があるか?」と常に考えています。
一つ覚えて終わりにせず、必ずもう一歩踏み込む。
その差が、暗記科目で5点、10点の差になります。
そしてその差が、合否を分けます。
暗記系科目は、量ではなく“つなげ方”です。
ぜひ、今日から「関連暗記」を意識してみてください。
その積み重ねが、本試験で必ず武器になります。
思い出す動作が足りない
二つ目の共通点は、思い出す動作(アウトプット)が圧倒的に足りないことです。
暗記系科目が苦手な人も、問題集にはきちんと取り組んでいます。
ですが、ここに落とし穴があります。
計画のような暗記特化科目は、とにかく用語の数が膨大です。
問題集では、テキストの内容をすべて網羅することはできません。
皆さんも、テキストの小さい字や端に書いてある補足を見て、「これ、初めて見たかも…」と思ったことがあるはずです。
それは、“見ているだけ”で、思い出していないからです。
暗記は、インプットではなくアウトプットの回数で決まります。
そこでおすすめなのが、「教科書そのものを使ったアウトプット」です。
やり方はとてもシンプルです。
用語や重要箇所に、赤シートで隠れる緑色のマーカーを引く。
そして、赤シートで隠して思い出す。中学生の時にしていた勉強と同じです。
たったこれだけです。
暗記科目は、理解の深さよりも
「覚えているかどうか」で点が決まります。
この方法なら、問題集とは比較にならない演習量を確保できます。
しかも、机に向かわなくても通勤時間やスキマ時間で取り組めるため、継続しやすいのも大きなメリットです。
特に狙うべきは、教科書の小さい字や補足部分。
太字になっていない部分は出題されたことのない範囲です。しかし今まで出ていないだけで、出ないとは限りません。
むしろ、本試験ではこうした細かい部分が初出題として出ることがあります。
僕自身、本試験で教科書の補足に書いてあった用語がそのまま出題されました。
その瞬間、自分は分かるけど他の皆は間違えるんだろうなと思いながら、少しだけ優越感を感じつつ解いていました。
周囲が迷う問題を取れるかどうか。
その差は、こういう地味な積み重ねです。
教科書の小さい字に緑のマーカーを引き、赤シートで隠して思い出す。
地味で子供もよくやる勉強方法ですが、確実に差がつく勉強法です。おそらく科学的にも効果があるため、学生にも取り入れられていったのでしょう。
暗記科目が伸びないと感じている人ほど、ぜひ今日から取り入れてみてください。
まとめ 暗記科目は“やり方”で差がつく
暗記系科目が伸びない人には、共通点があります。
- 単発で覚えて終わる
- 関連づけて覚えない
- インプットばかりで思い出す回数が少ない
つまり、量ではなく“やり方”の問題です。
暗記科目で点を伸ばすために必要なのは、難しいテクニックではありません。
大切なのはこの3つです。
① 反復回数を強制的に高める
1ページ読んだらすぐ見直す。
次のページを読んだら前も合わせて復習する。
短期間で何度も触れることで、記憶は一気に定着します。
② 用語は無理矢理にでも関連づけて覚える
「ハギアソフィザンチン」のように、意味不明な覚え方で構いません。
「なんか頭に残る」そういった印象に残る覚え方をして下さい。
また、ソシオペタルとソシオフーガルのように、
対になる概念は必ずセットで覚える。
一つ覚えたら、「関連するものは何か?」と一歩踏み込む。
これだけで対応力が段違いに上がります。
③ 思い出す回数を増やす
教科書に緑マーカーを引き、赤シートで隠して思い出す。
問題集だけでは網羅できない細かい用語こそ、本試験で差がつくポイントです。
暗記科目はセンスでも才能でもありません。
思い出した回数の差が、そのまま点数の差になります。
地味な作業の積み重ねが、本試験で「周りが迷う1問」を取れる力になります。
暗記は苦手だから仕方ない。そう思っている人ほど、やり方を変えてみてください。
暗記科目は、正しく、楽しく勉強すれば確実に伸びます。
そしてその数点が、合否を分けます。
こちらの暗記科目の記事も参考になると思います。ぜひご覧ください。
【一級建築士学科 勉強方法 暗記科目が伸びない理由と正しいアウトプット方法】
https://rindo-blog.com/2026/02/17/一級建築士の暗記科目が伸びない理由%E3%80%80正しいア/


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