一級建築士の学科試験に向けて、「社会人はどれくらい勉強時間を確保すればいいのか?」と悩んでいませんか。
ネットで調べると、「最低でも1,000時間以上必要」「毎日4〜5時間勉強するべき」といった情報をよく目にしますが、仕事をしながらその時間を捻出するのは、正直かなり厳しいのが現実です。
僕自身も4月から4ヶ月間社会人として働きながら学科試験に挑戦しました。
決して時間に余裕があったわけではなく、むしろ「今日は疲れたからやめておこう」と思う日も何度もありました。
それでも最終的には、限られた勉強時間の中で工夫を重ねることで、学科試験に合格することができました。
この記事では、一級建築士学科試験に合格した社会人の実体験をもとに、
- 平均的な勉強時間の目安
- 社会人が確保できる現実的な勉強時間
- 勉強時間が少ない人がやりがちな失敗
について、正直にまとめています。
「忙しくても、本当に合格できるのか?」そんな不安を感じている方の参考になれば幸いです。
平均的な勉強時間
総合資格に通っていた頃、一級建築士学科試験の合格者は平均して、1週間あたり25〜30時間程度の学習時間を確保していると言われました。
ただし、この数字はあくまで「平均」であり、実際には 受験経験の有無や得意・不得意科目によって必要な勉強時間は大きく変わります。
特に社会人の場合、平日毎日4〜5時間の勉強時間を確保するのは簡単なことではありません。
そのため、単純に平均時間だけを目標にすると「時間が足りない」「自分には無理かも」と感じてしまう人も多いと思います。
でも安心して下さい。
大切なのは、「平均時間をそのまま確保すること」ではなく、「自分が現実的に確保できる勉強時間の中で、どれだけ継続できるか」です。
社会人の現実的な勉強時間
社会人は、1日の大半を仕事に費やします。
仮に、仕事関係の時間を
- 勤務時間:8時〜18時(残業1時間)
- 通勤時間:往復2時間
とすると、仕事関連で 1日12時間(1日の半分) を使うことになります。
1日は24時間なので、残りの時間は 12時間 となります。
ここから、睡眠時間(8時間と仮定)・食事や入浴などの生活時間を差し引くと、すべてを勉強に充てたとしても残る時間は 5時間程度 しかありません。
実際には、仕事後に毎日5時間勉強するのは現実的ではなく、平日に確保できる勉強時間は多くても2〜3時間が限界という人がほとんどだと思います。
だからこそ社会人の学習では、「長時間やること」よりも「限られた時間をどう使うか」の方が重要になります。
僕が合格したときの勉強時間
参考までに僕が合格した時の勉強時間を紹介します。
僕が一級建築士学科試験に合格したときに確保していた勉強時間は、おおよそ以下の通りです。
- 平日:約3時間
- 土曜日:約13時間
- 日曜日:19時〜23時(総合資格の授業後)で約4時間
合計すると、1週間で約32時間ほど勉強していました。
ただし、これはあくまで僕の場合です。
当時は社会人1年目で、専門用語の意味すら分からない状態からのスタートでした。
そのため、1つの単元を理解する前に、まず用語の意味を理解することから始めていました。
そのため、結果的にこのくらいの勉強時間が必要になっていました。
正直なところ、体力的にも精神的にも少し無理をしていた部分はあります。
そのため、すでに実務でいずれかの分野を扱っている方や、建築の基礎知識がある方であれば、ここまでの勉強時間を確保しなくても合格は十分可能だと思います。
合格者のスケジュールや大切な考え方をさらに詳しく解説した記事は、こちらからご覧いただけます。
勉強時間が少ない人がやりがちな失敗
総合資格に通っていた頃、「勉強時間は確保しているのに、なかなか伸びない人」という人を何人も見てきました。
その多くは、時間の使い方が少しもったいないと感じるケースでした。
ここでは、特に多い失敗を3つ紹介します。
暗記科目に時間をかけすぎている
最も多いと感じたもったいない勉強の仕方は、まとまった時間を暗記科目に費やすことです。
社会人が、2時間以上のまとまった勉強時間を確保するのは簡単ではありません。
そんな貴重な時間を暗記科目だけに使ってしまうのは、正直かなりもったいない勉強方法だと感じます。
暗記科目は、
- 1問あたり数十秒で完結する問題が多い
- 一問一答のような気軽に取り組める問題もある
と言った特徴があります。
それに比べて法規や構造のような思考力が求められる科目は、そもそも解くのに時間がかかり、脳が温まるまでにも時間が必要です。
思考系科目は、短時間ではなかなか集中しきれないため、ある程度まとまった時間が取れるときに回した方が効率的です。
法規の勉強方法について紹介した記事も載せておくので、ぜひご覧ください。
教科書を覚えるだけで満足してしまう
教科書を読んで「分かった気になる」ことはよくありますが、それだけでは問題は解けません。
誤答した問題に対して解説を読んだ時、知ってたのに間違えたという経験はありませんか?
人間の脳は、思い出そうとする時が最も覚えられると言われています。
つまり知識は、インプットしただけでは定着せず、アウトプットして初めて使える知識になります。
そのため、教科書をずっと読んで覚えるより、とにかく問題を解くことの方がはるかに重要だと感じます。
僕自身、学校でもらった問題集は10周以上、反復して解き続けました。
そのくらい反復訓練をすることで、理解度が格段に上がります。
アウトプットの重要性についてさらに詳しく解説した記事は、こちらからご覧いただけます。
理解した「つもり」になっている
解説を読んで理解したつもりになっていても、いざ人に説明しようとするとうまく説明できないといった経験はありませんか?
それはまだ、頭の中で知識が整理されていない状態です。
読むことよりも、書くことよりも、一番頭に残るのは「人に教えること」です。
人に教えるつもりで言語化すると頭の中の知識が整理され、曖昧なイメージではなくロジックとして定着していきます。
そのため1人で勉強しているときでも、誰かに説明するつもりで声に出したり、紙に整理したりするだけで、理解度は大きく変わります。
まとめ 社会人の勉強時間は「量」より「使い方」
一級建築士の学科試験では、合格者の平均的な勉強時間として1週間で25〜30時間ほどが目安と言われています。
しかし、社会人の場合、仕事や通勤、生活時間を考えると、平日に確保できる勉強時間は多くても2〜3時間が現実的です。
実際に僕自身も、平日3時間・休日にまとまった時間を確保することで、1週間あたり約32時間の勉強時間を積み重ねてきました。
ただしこれは、社会人1年目で基礎知識がほとんどなかったために勉強に時間がかかってしまったという背景もあり、すべての人に当てはまるわけではありません。
勉強時間が限られている社会人ほど、時間の使い方が合否を大きく左右します。
- 暗記科目に時間を使いすぎない
- 教科書を読むだけで満足しない
- 「理解したつもり」で先に進まない
こうした点を意識するだけでも、同じ勉強時間でも成果は大きく変わります。
大切なのは、「何時間勉強したか」よりも限られた時間を、継続できる環境で使えているかです。
忙しい社会人にとって、勉強方法や環境選びは非常に重要になります。
自分に合ったやり方を見つけることが、一級建築士合格への近道だと感じます。
効率の良い勉強方法は以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。






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